湊かなえ『未来』を読んだよ(一部ネタバレあり)
文庫版が出ていたので先週思わず買ってしまった本。昨日の夕方やっと読み始めました、湊かなえさんの『未来』です。
昨日の夕方読み始めたのに面白すぎてページをめくる手が止まらず深夜の2時半まで一気読みをしてしまいました。
前半の章子の手紙部分が一番読み応えはありました。
湊かなえさんの本だということを覚悟して読みはしたのと、帯に【子どもの貧困】の文字があったので覚悟はしていましたが、出てくる出てくる重いテーマ‥‥
蘇った地元の記憶
私の地元は九州の中の人口10,000人程度の小さな街で、公立の小中学校1学年50人程度の規模感なのですが、今ぱっと思い出すだけでも
貧困家庭だったりもしかしたらDVを受けていたんだろうなぁというような同級生の顔が4-5人は浮かびます。
◎保育園時代に腕に噛み付いてきた女の子▶︎同じグループで仲良くしていた時期(というよりその子が牛耳るタイプだった)4人姉妹でしたが小学校高学年の時に父親が自殺
◎親が離婚して祖父母の家に転校してきた男の子▶︎昨日母親が包丁振り回しただとか腕にアザがあるから長袖を着ているなどと無邪気に話していた小学校低学年の頃。先生は介入できていたのかな。痩せ細って目の下にクマがある印象でした。
◎今思えば知的障害もあったのかなあという女の子▶︎保育園の頃は同級生に砂をかけたりして情緒不安定で意地悪な子だなぁと苦手だったのですが、高校生くらいの年齢の頃、母親の再婚相手の息子にレイプされた上妊娠し、その後出産そしてその相手からDVを受けたようで子供が亡くなってしまう という事件になっていました。
そんな子たちのことを沢山思い出して
当時の大人たちはどう動いていた・動いていなかったんだろう‥‥だったり、
同級生の間ではこの本のように虐められていた側ではなく 人を虐めたり暴力的だったりして少し浮いてた子が多かったなという記憶。
いじめる側が心病んでる=フォローが必要 という諸外国のような考え方が教育現場で当たり前になれば良いのになんて思いました。
つらつら書いているうちに
本の感想と少し離れてしまったけど。。。